ベーシックは「Webマーケティングの大衆化」をミッションとしています。ECのマーケティングシステムに携わっていた経験からこのミッションに強く共感できましたし、役員陣のカスタマーサクセスへの深い理解とコミットメントの高さに強く魅力を感じました。
その一例ではありますが、ベーシックは1年半にも渡りシステムのリファクタリング(※)を徹底的に行っています。リファクタリングはシステム開発において絶対に必要なことではありますが、機能の追加や納期に追われ「いつかはやらないとね」と先延ばしにされがちな工程です。現に私が新卒で入社した大手向けERP開発会社では、リファクタリングを先延ばしにした結果、巨大な一枚岩の様なシステムができあがりました。あちらをいじればこちらが壊れるといった状態で、その結果として理想のプロダクトに辿り着くためにはゼロから作り直すしかないという状況を経験しました。
ところがベーシックでは1年半もの間、徹底してリファクタリングを行っていました。「目先の機能開発ではなく将来あるべきプロダクトに到達するために必要な時間」という役員の言葉から、「暫定」「仕方ない」で逃げずに、理想とするビジョンを目指す会社の姿勢を知り、この会社ならばお客様の成功に本気で注力できると感じました。
※リファクタリング……ソフトウェアの外部的振る舞いを保ちつつ、理解・修正等が簡単になるように、内部構造を改善すること。
私が業務に対して心掛けていることに「理想を考える」があります。顕在化された問題を解決するだけでは”問題がない状態”しか生み出せません。常に理想と現実のギャップを問題としなければ大きなインパクトを出せないと考えています。
業務改革では、現状の業務状態の分析がセオリーですが、私にとって現状の詳細をすべて把握することはそれほど重要ではなく、理想を定義するための手段だと考えています。
例えば、ある業務が特定のベテラン社員にしかできない場合、理想はその逆の「新人でも誰でもできる状態」となります。このように到達したい理想を明らかにし、理想と現実のギャップの解消に注力します。この考え方自体は変わってはいませんが、ベーシックに入社してからは、制約に縛られずより自由に思考できるようになった気がします。
これまでの環境では様々な制約の中で素早い実現性が求められたため、現実的で即効性の高い施策を打つことにとらわれていました。しかしベーシックでは、微々たる改善ではなく理想・目標の10倍、20倍を考え、人員、予算、体制などの制約や条件を取っ払って突破することが求められます。入社してまだ日は浅いのですが、制約に縛られずに思考することにより、さらなる成長を実感しています。
入社して改めて驚いたのは、本当に優秀な人材が集まっていること。個の強さに感動しました。
例えば、前職であればマネージャークラスが出るようなトラブルも、現場の人間で解決してしまいます。部長や役員クラスに至っては、担当領域が広いにも関わらず、細部まで理解し、周囲をうまく巻き込んで進めていく人や、エンジニアでありながらも顧客の業務内容に徹底的に寄り添った議論ができるなど、高い視座を持った人ばかりです。
一方で、ベーシックが掲げるWebマーケティングの大衆化は、個の力だけでは限界があります。これまでベーシックが培ってきた個の力をいかにプロダクトや組織に還元し、カスタマーサクセスの最大化に貢献することが今の私のミッションです。
ベーシックに入社して、久しぶりに仕事が楽しいと感じています。その理由はこれまで私が経験してきた業務の中には、建築で例えるとターミナル駅の改築工事のようなものが多かったからかもしれません。路線が複雑で大きくなりすぎているため、すべてを壊してイチからつくることはできず、周りに影響が出ないよう少しずつ改築していく。終わりが見えず、「いつまで工事が続くのだろう」という仕事でした。
しかし、ベーシックは本当にその工事が必要なのか、本当は全く違う手段があるのではないか、という観点から物事に切り込んでいる人たちばかりです。これはベーシックのコンピテンシーである「GOAL ORIENTED」が強く根付いている結果だと感じています。
そもそもBtoBのWebマーケティング自体が「これから」ともいえる領域であり、300兆円以上と言われている企業間取引の課題を解決できた時の社会的インパクトも凄まじく大きい。チャレンジのし甲斐のある仕事に楽しみながら全力で挑めると心から言えます。
良い商品をつくっている会社が、営業力やマーケティング力がないためにつぶれることや、良い商品が世の中に知られることなく消えていくことは、社会にとって大きな損失です。それは特にBtoBの領域で多く起きており、日本は世界に比べてもBtoBのマーケティングが非常に遅れていると感じています。
この問題がひとつ解決するだけで、日本のBtoB取引に横たわる大きな障壁を解消できると信じています。そこを皆で一緒に目指していくことがやりがいであり、問題解決が好きな人にとっては大きなチャレンジになると思います。
特にベーシックでは、コンピテンーでも「TEAM SPIRIT」を掲げているように、コミュニケーションが非常に盛んで、部門間での連携がしやすい環境です。あらゆるコミュニケーションがオープンに開示されているため、ある部門で知っていることを他の部門が知らないことはありません。途中から自分たちの部門に関係あると思えば議論に入ることができるからこそ、顧客視点によるWebマーケティングの大衆化に向かって突き進むことができるのだと思います。
ベーシックは、これからさらに事業を伸ばしていくフェーズにあります。これからどうなるべきか、どうしていくかを自ら考え、動くことができます。
BtoBマーケティングは非常に難しい領域ではありますが難しければ難しいほど、その問題を解決した時はお客様に大きな価値を提供できますし、競合に対する優位性も獲得できます。そんなチャレンジが溢れている会社で一緒にチャレンジを楽しみましょう!
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