前職では大手監査法人に所属しており、上場会社等の財務諸表監査や内部統制監査を行っていました。約10年務める中で、第三者としてではなく当事者として会社を大きくする経験を積みたいと考え、ベーシックに転職をしました。
現在はコーポレート部門長として、これまでの経験を活かし、ベーシックの中長期の経営計画とその立案のために必要な戦略の策定、事業部との間での予実管理の徹底をメインで行っています。さらに経営を行う上で必須テーマである法務対応、情報セキュリティ強化、資本政策等も幅広く実施し、企業価値を最大化させることを目標に業務に取り組んでいます。
同時に、内部監査室長として、今後より責任ある立場の企業になっていくためのコンプライアンス・ガバナンス強化に努めています。
仕事をする上では、チームとしての成果を最大化することを常に念頭においています。経営企画部は私を含め、小さい子供を育てているメンバーで構成されており、仕事も家族との時間も充実させることが何より重要です。そのためには、個々人が強みを生かしあい、弱い部分はその部分に長けている別のメンバーが補い合って、効率的に成果を最大化することを意識しています。
その上で常に心がけていることは、「心理的安全性が高いチーム作り」です。頭で考えていることを口にするのを躊躇してしまう状態では、成果の最大化には結びつきません。だからこそ、業務のことでも、業務に関連しないことでも、常日頃からメンバーとコミュニケーションをとる時間を大事にしています。
これはただ単純に「仲の良いチームを目指す」ことではありません。あくまでも、深い議論やより良い意思決定、ひいては事業成長に貢献するために、上司と部下の関係であっても正しいことは正しいと言えるような雰囲気を醸成することが重要だと考えています。
仕事をする際のマインドとして、変化を厭わない姿勢を持つことも重要です。過去に構築した業務フローが当時は完璧なものであったとしても、現在もそれが最善とは限りません。今の時代や理想の状態にあっていないのであれば、思い切って変えてみる必要があります。
全社のコンピテンシーの1つに「TRY&LEARN」がありますが、たとえ失敗したとしても、意志や理想を持ったチャレンジには学びがありますし、そこで得た学びを次に繋げれば良いと思っています。自分としても、チームとしても、この考え方を推進していきたいです。
前職は大きな企業だったため、意思決定をするにしてもスピード感がないと感じることは多々ありました。もちろん迅速な意思決定が行われることが必ずしも良いわけではないものの、今のベーシックのようにやろうと思ったことを次の日には実行に移せる環境は非常に刺激的です。
また、これも企業の大きさと関係することかもしれませんが、今、自分に与えられている裁量はこれまでより大きいと思っています。自分の頑張り次第で、会社の成長速度、角度および確度が大きく変わる。責任は重大ではあるものの、このような可能性に満ち溢れた環境で働けることはシンプルに楽しいです。
ベーシックでは「期待役割グレード制度」と呼ばれる、各人の業務成果への”期待”で評価する評価制度を取り入れています。グレードに応じて個人のミッションが与えられ、個人のミッションは会社のミッションと密接に紐づいているため、会社の成長を見据えながらワクワクするような新しい挑戦ができる環境です。
「挑戦」というと、自分の能力をはるかに越えた難易度の高いミッションを想像する方もいるかもしれませんが、無理難題が課されるわけではありません。一人ひとりの特徴を棚卸し、期待し、一段上の役割を渡すことで挑戦機会を創出する。ミッションの達成基準も、各マネージャーと部下との間で詳細に作り込む。適切なミッションが設定されることで、各人が心地よい緊張感をもって仕事ができます。
さらにこの制度に基づいて成果もフェアに評価され、その結果、グレードや待遇が変わります。大企業の方が給料が高いイメージを持っている方もいるかと思いますが、必ずしもそうとは限りません。成果とグレードや待遇がより直接的に結びついているこの環境は、やりがいに溢れています。
ベーシックには自ら考え行動する社員が多いです。全社のコンピテンシーである「GOAL ORIENTED」「TRY&LEARN」の考え方が各社員に浸透し、ゴールにたどり着くために必要なことを逆算して考え、常に挑戦から学びを得ているからこそ、会社も急激に成長しているのだと確信しています。
会社のミッションである「Webマーケティングの大衆化」を実現したいとそれぞれが本気で思い、「TEAM SPIRIT」の精神で共闘している点には、転職して一番驚きました。ミッション・ビジョンを経営陣が唱えながらも、現場にはあまり浸透していない会社も数多く存在すると感じているからです。
全社員が経営陣の考え方や目指す方向性を理解し、納得がいかなければ納得するまで話し合う。目標に対して貪欲だからこそ、数年後には必ず「Webマーケティングの大衆化」を実現できると信じていますし、私自身もそのために自分の役割を全うしていきたいです。
これまでの取り組みでコーポレートの基盤もより強固になっている今、ベーシックはここからまさに飛躍の数年を迎えます。同じSaaSでもSLG(※)型のferret OneとPLG(※)型のformrunという性質の異なる2つのプロダクトを主軸に置いた会社でこの発展期を経験できるのは、皆さんにとっても必ずプラスの経験となると思います。
コロナ禍によるDX推進の後押しもあり、おかげさまでferret One事業部、formrun事業部、共に著しい成長を続けています。とはいえベーシックが掲げる「Webマーケティングの大衆化」という壮大な目標の実現には、難しい課題がまだまだ山積みだと考えています。
コーポレートにおいても次はよりパブリックな会社へと変化していくために必要な整備を急ピッチで実施しているところです。引き続き企業価値の最大化に貢献できるよう、業務の効率化や有効性を高める仕組み作り、組織における不適切な事項を発見・防止するための統制をコーポレートとしては強化していきたいと考えています。
そんなベーシックのミッションに共感し、一緒に世の中を良くしていきたいと思っている方や、課題の解決が好きな方、ぜひ一緒に働きましょう。皆様と一緒にベーシックを成長させていけることを楽しみにしています!
※SLG...「Sales-Led Growth」の略。「セールス主導の成長」のことであり、セールスが製品の価値を伝えて購入を促す戦略。
※PLG……「Product-Led Growth」の略。「製品主導の成長」のことであり、製品が直接顧客に価値を伝えて購入を促す戦略。